履歴書の自己PRの書き方(例文や見本)

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履歴書の趣味・特技・志望動機に書いた内容と重複しないように気をつけましょう

「~できるようになりたい」「~をしたい」などの記述はNG

履歴書には多くの記入項目がありますが、どの欄にも同じ内容のことしか書いていない、と思われないよう配慮して、自己ピーアールを書きます。特に転職希望者は、職務経歴書に記述する<自己PR>とは違った角度からのピーアールポイントを書いてください。上手に書くコツは、夢や希望、他社の批判、今後やってみたいことなどを書くのではなく、今の自分に出来る精一杯のことを書くこと。新卒者や未経験者を対象にした募集ならまだしも、中途採用の募集であるなら、この自己ピーアール欄がより厳しくチェックされることでしょう。募集内容で求められている能力が、「必須」なのか「歓迎」なのかをしっかり確認し、求められている能力に合ったことを書くことも大切です。


自己PRの例文集・サンプル

◯社会人経験が短い場合
会社の事業縮小により、2年という短い期間で転職をすることになりました。短期間でしたが、営業として様々な業種の方々との商談を経験し、信頼関係を築くことの難しさを知り、またそこにやりがいを感じました。寝る間も惜しんで考え抜いたプランを承諾していただけたとき、またそのプラン進行が順調に終了したときの達成感は忘れられません。

※短期間で職を辞めた場合でも、それを悲観したり、ネガティブな意見を書くのではなく、何を学んだのか、何を経験し、何を感じたのかを書くことにより、仕事に対する前向きな姿勢が感じられます。

◯第二新卒の場合
1年4ヶ月の短い社会人経験から、仕事の厳しさと楽しさを学びました。前職では接客・販売という、実にやりがいのある職に就いておりましたが、自分には後方として現場をバックアップする仕事の方が向いているのだと認識致しました。接客・販売の経験を積んだからこそ、現場での苦悩と問題点を詳しく分析できると考えています。積極性を活かし、必要なスキルに関しては実践で身に付け、短期間で戦力として活躍できるよう努めたいと思います。

※転職理由を述べるときは、前職での経験があったからこそ、新しい自分を見出すことができ、転職を望んだ…というような内容にします。

◯派遣やフリーター経験が長い場合
①営業には欠かせない、相手との信頼関係をしっかりと築けることが、私の最大の武器です。クライアント様との小さな約束ごとを、一つ一つ丁寧に遂行することから、高い信頼を得てまいりました。

※フリーター経験の長い人は、「すぐ辞めてしまうのでは?」と警戒されがちです。だからこそ、フリーターでも、どれだけ真面目に仕事に取り組んできたかを示すことで、社会人としての常識をもちあわせていることをアピールできます。

◯未経験職へ応募する場合
2010年4月~現在までの期間、以前から関心のあったWEBデザイナーへの転職に向け、個人教室にてPhotoshop、Illustratorを勉強しております。

※経験者という多くのライバルがいることを忘れずに、応募した業種がどのような能力を持った人材を求めているか、しっかりと調べること。未経験ではあるが、それを感じさせないほど前向きに勉強中であることをアピールするのがポイント。


転職回数が多い人は、アピールしたいポイントをしっかり定めましょう

転職回数が多い場合の履歴書の書き方の見本

転職回数が多い人は、経験が豊富であるため、ついつい様々なことを書いてしまいがちです。応募している企業が求めている能力に適合する経験について多くを語り、それ以外にはあまり触れないようにすると良いです。転職してきた業務内容を書くだけでも膨大な量になりますし、自己ピーアール欄に細かい文字でびっしりと文章を書かれては、採用担当者の負担になってしまいます。

いろいろな経験・知識・スキルがあっても、どれが応募先で役立つものであるのかを、採用担当者に選んでもったり、見極めてもらうのではなく、自分からポイントを絞ってアピールするようにしましょう。

未就業期間(無職だった期間)がある場合

何故ブランクがあるのかを簡潔にまとめて書きます。その際、言い訳がましくならないよう気をつけてください。何故未就業だった期間があるのか、その 説明がきちんとされていないと、再就職にはいささか不利です。例えば、スキルアップのために勉強をしていたなど、採用担当者が納得する理由を考えねばなり ません。

前向きに就職活動を行なってきたが、採用されず、未就業期間が長引いてしまったときは、下手な嘘を考えるよりも、正直に事実を書きましょう。

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